- ひどいくせ毛で周囲の視線が気になる
- 雨の日や体育の時間が憂うつ
- 髪を整えるのがいつも大変でつらい
くせ毛に関する劣等感を持っていて、日々つらい思いを抱きながら生活している人がいます。
一方で、かつて同じようなコンプレックスを持っていたが、それを完全に克服した人も存在します。
今回、クラウドソーシングサービスを活用して劣等感の克服体験談を1000件集めました。そのなかで、くせ毛に関する劣等感を克服したという体験談も多くありました。
ここではそれらを紹介していきます。
コンプレックスの原因と克服法概要
まず大前提として、こういったコンプレックスは、特定の物差し(価値観)で他人と比較することで自己肯定感が低下することが原因にあります。
- 今回の場合、他人と髪質を比べてくせ毛である。
- そしてそれは周囲と比べたとき、「髪がストレートな人こそ恵まれている」という価値観において劣っている。
ではどのようにしてこういった劣等感・コンプレックスを克服できるでしょうか。
コンプレックスを克服する2つのアプローチ
コンプレックスを克服する一つ目のアプローチは、誰でも思いつくもので、
- そのコンプレックス自体を努力やお金などの行動で解決するアプローチ
です。
たとえば今回の場合、くせ毛という劣等感に対して髪質を変えるというアプローチです。もちろん、この方法のゴール地点は「くせ毛ではなくなること」です。
本ページの体験談では、実際にくせ毛を克服した人の具体的な方法も知ることができます。
そしてもう一つのアプローチが、
- コンプレックスの元となっているネガティブな物差し(価値観)を、別のポジティブな物差し(価値観)に置き換えるというものです。
今回の場合、あくまで一例ですが以下のような思考プロセスを行なうことになります。
「くせ毛という劣等感を持っている」
↓
「これは、『髪がストレートな人こそ恵まれている』という価値観が元になっているからである」
↓
「しかし、別の価値観では、むしろこれは長所なのではないだろうか?」
「たとえば、あえてウェーブパーマをかけておしゃれをする人もいるし、自分は自然にその髪型になれるという考え方をすると、むしろこれは他人にはない、自分にとっての強みになるのではないか」
このアプローチのゴール地点は「くせ毛な自分を肯定的に受け入れる」ということになります。
このような考え方や世界観の転換は「リフレーミング」と呼ばれ、カウンセリングの場でも活用されています。
そもそもこういった価値観・物差しに明確な正解など存在しないのです。それならば、自分のことを好きになれる価値観を選択・採用したほうが精神的にも良いはずなのです。
次の項目では早速、実際の「くせ毛」コンプレックスの克服体験談を紹介していきますが、やはり克服のアプローチは上で説明したものが多くあります。
体験談においては「行動による克服」は赤色マーカー、「価値観などの転換による克服」は青色マーカーを引きました。また、それぞれのテクニック・方法は太字で強調しました。
くせ毛コンプレックス克服体験談
Aさん(女性、悩んでいた時期:10代)
- かつてどのようなコンプレックスを持っていましたか?
- 髪の毛がまとまらずボサボサしていてた。(くせ毛だった)
- その劣等感によって、実生活でどのような影響が出たか教えてください。
- 全体的に暗い印象。女の子風のサラサラストレートに程遠かった。
- どのようにして、その劣等感を克服しましたか? 考え方をどう変えたか、どうやって気持ちを整理したかなどを具体的に教えてください。
- 中学卒業と同時に縮毛強制をかけて、まとまるストレートの髪になった。
- 今となっては当時の劣等感をどのように考えていますか?
- もっといろいろ調べて試せばよかったと思います。
- 当時の自分に言葉をかけられるとしたら、どのような言葉をかけたいですか?
- オシャレを早いうちから勉強するべきだといいたいです。
Bさん(女性、悩んでいた時期:10代前半)
- かつてどのようなコンプレックスを持っていましたか?
- 髪がかなりひどいくせ毛で、いつも結んで過ごしていました。
- その劣等感によって、実生活でどのような影響が出たか教えてください。
- 結べないとすごく広がってしまうので、常に肩より下で結べる長さでした。
- どのようにして、その劣等感を克服しましたか? 考え方をどう変えたか、どうやって気持ちを整理したかなどを具体的に教えてください。
- 中学生の途中で縮毛矯正というのを知って、でも途中で髪型を変えるのはだめと言われてたので、高校の入学前に縮毛矯正をしてストレートになりました。
- 今となっては当時の劣等感をどのように考えていますか?
- 髪型は大切だと思うので、劣等感があったのはしょうがないと思います。
- 当時の自分に言葉をかけられるとしたら、どのような言葉をかけたいですか?
- あまりいない髪型だったので、個性として良かったのかもしれません。
Cさん(男性、悩んでいた時期:30代まで)
- かつてどのようなコンプレックスを持っていましたか?
- 完全に解決できたわけではないですが、髪の毛がクセ毛と変な生え方をしていることです。
- その劣等感によって、実生活でどのような影響が出たか教えてください。
- 自分の髪の毛は自由に髪型をつくれないと諦め、何年も短髪にしていました。それに伴い、身だしなみも意識することが少なかったです(髪型が固定なのでその他の身だしなみも最低限のことだけ気にすればよいと思っていた)
- どのようにして、その劣等感を克服しましたか? 考え方をどう変えたか、どうやって気持ちを整理したかなどを具体的に教えてください。
- 髪の毛を伸ばすこと、髪の毛のケアに値段の高いシャンプー等を使用しました。これにより以前と比べてかなり髪の毛の自由度が高くなりました。
- 今となっては当時の劣等感をどのように考えていますか?
- 決め付けはよくないと思います。
- 当時の自分に言葉をかけられるとしたら、どのような言葉をかけたいですか?
- 色々と試してみたらいい、と声をかけたいです。
Dさん(男性、悩んでいた時期:10代)
- かつてどのようなコンプレックスを持っていましたか?
- とにかく髪の毛がひどい癖毛で、梅雨時は癖毛が爆発してアフロヘアーになってしまうくらいひどかったです。
- その劣等感によって、実生活でどのような影響が出たか教えてください。
- 癖毛がひど過ぎて帽子もかぶれず(髪の毛が中で膨らんで脱げてしまう)洋服も似合わず、本当に辛かったです。学校では先生にパーマを疑われ、かといってストレートパーマは校則で禁止されており、どうすることもできませんでした。
- どのようにして、その劣等感を克服しましたか? 考え方をどう変えたか、どうやって気持ちを整理したかなどを具体的に教えてください。
- 学校を卒業後ストレートパーマをかけたのですがまったく真っ直ぐにならず、お金をかけて縮毛矯正をしました。毎朝時間がかかって苦労していたスタイリングの必要がなくなり、雨の日もきれいなままの髪型でいられるので、本当に気が楽になりました。美容師さんのアドバイスに従い、時々矯正を休んでしっかりトリートメントしてもらうことで、髪がひどく傷むこともありません。妊娠出産を経て、若い頃と比べたらわずかに癖毛が落ち着いてきたような気がします。
- 今となっては当時の劣等感をどのように考えていますか?
- 癖毛は遺伝的なもので、誰のせいでもなく、どうすることもできなかったのが余計に劣等感を強くしたような気がします。シャンプーやリンスのCMはどれもサラツヤのロングヘアーばかりだったのも、劣等感に拍車をかけるばかりでした。
- 当時の自分に言葉をかけられるとしたら、どのような言葉をかけたいですか?
- できれば親にもっと強く言って、縮毛矯正をかけさせてもらえばいいよ、別に親もそこまでこだわりはないみたいだよ。すごく楽になるよ!と言ってあげたいです。
Eさん(男性、悩んでいた時期:20歳ごろ)
- かつてどのようなコンプレックスを持っていましたか?
- 学生時代からくせ毛で髪型にコンプレックスを持っていました。
- その劣等感によって、実生活でどのような影響が出たか教えてください。
- 毎朝髪型をセットするのが嫌でした。
- どのようにして、その劣等感を克服しましたか? 考え方をどう変えたか、どうやって気持ちを整理したかなどを具体的に教えてください。
- ちょうどウェーブパーマが流行った時があり何もしていなくてもパーマをかけているようだったのが高評価で克服できました。
- 劣等感を払拭するのに役立った周囲のアドバイス(言われた内容)などがあれば教えてください。
- 気にしすぎだといわれ続けましたがその通りでした。
- 今となっては当時の劣等感をどのように考えていますか?
- 今となっては大した問題ではなかったですがその当時は真剣に悩んでいました。
- 当時の自分に言葉をかけられるとしたら、どのような言葉をかけたいですか?
- 気にしなくてもそれが自分の個性だと認められる時が来る!
Fさん(女性、悩んでいた時期:14歳~15歳ごろ)
- かつてどのようなコンプレックスを持っていましたか?
- 髪の毛がくせっ毛だったため、前髪の形を常に意識してました。
- その劣等感によって、実生活でどのような影響が出たか教えてください。
- 体育の授業などは憂鬱でした。
- どのようにして、その劣等感を克服しましたか? 考え方をどう変えたか、どうやって気持ちを整理したかなどを具体的に教えてください。
- 常に前髪を触ったり鏡を確認して変に見えないように意識してました。年齢を重ねていくうちに気にならなくなりました。
- 今となっては当時の劣等感をどのように考えていますか?
- 思春期らしい、他人の目が必要以上に気になってしまう、誰でも何かしらで通る道なんじゃないかと思います。
- 当時の自分に言葉をかけられるとしたら、どのような言葉をかけたいですか?
- 自分が気にしてるよりも他人はあなたのことを見ていないよ、言いたいです。
Gさん(女性、悩んでいた時期:15歳~30歳ごろ)
- かつてどのようなコンプレックスを持っていましたか?
- くせ毛でねこ毛のため、中学生のときからずっとうねうね、くるんくるんになる自分の髪にコンプレックスを持っていました。
- その劣等感によって、実生活でどのような影響が出たか教えてください。
- 中学生~高校生はくせ毛を目立たないようにするため髪をながくして一つに結んでいました。また、高校3年生から30歳くらいまでずっと縮毛矯正をかけていて、頻繁にかけるせいか頭皮も薄くなってきました。社会人になってからはずっとショートカットに憧れていましたが髪質的に無理だろうと諦めていました。
- どのようにして、その劣等感を克服しましたか? 考え方をどう変えたか、どうやって気持ちを整理したかなどを具体的に教えてください。
- 30歳でいったん仕事を辞めたとき、もし変になっても会社に行かなくていいし、いやだったら外に出る必要がないのだから、思い切って自分のやってみたい髪形にしてみようと考えました。そして、美容師さんと相談して、どうなってもいいや!と縮毛矯正は辞めて髪をバッサリ切りました。意外と私のくせ毛の具合はショートヘアの方がしっくりくることが分かり、セットの仕方も教えてもらい、今ではショートヘアが定着しています。
- 劣等感を払拭するのに役立った周囲のアドバイス(言われた内容)などがあれば教えてください。
- ちょうど美容室を変えて、その美容師さんに「どうなるかわからないからってやりたいようにやらないより、やってみたほうがいい。私は縮毛矯正は好きではないのでおススメしません。」とはっきり言われたのがきっかけです。髪も薄くなってきたし、縮毛矯正はしたくないな、でもくせ毛だからしたほうがいいのかなとずっと思っていて、そうアドバイスしてくれた美容師さんは初めてだったのでとても嬉しかったです。
- 今となっては当時の劣等感をどのように考えていますか?
- 「くせ毛だから縮毛矯正しないと」と考え、少しでも癖が出てきたらまた縮毛矯正して、自分で勝手にスパイラルにはまっていたのかなと思います。最初から自分の癖を活かす方法を美容師さんと相談して、カットやアレンジを工夫すればよかったです。
- 当時の自分に言葉をかけられるとしたら、どのような言葉をかけたいですか?
- そんなに気にしなくても、周りはあなたの癖毛なんて気にしてないよ。変になっても命を取られるわけじゃないんだから、自分のやりたいような髪形を思い切って相談してみて。ただ縮毛を進める美容師さんより、髪質を活かした適格なアドバイスをくれる美容師さんを自分で探すことが大事だよ。
Hさん(男性、悩んでいた時期:10代前半)
- かつてどのようなコンプレックスを持っていましたか?
- 当時(小学生)は整髪剤の存在を知らず、癖っ毛でいつもぼさぼさだったのでよく友人にからかわれていました。
- その劣等感によって、実生活でどのような影響が出たか教えてください。
- なかなか整わない髪形に、毎朝イライラしていました。それだけで疲れてしまうほどでした。
- どのようにして、その劣等感を克服しましたか? 考え方をどう変えたか、どうやって気持ちを整理したかなどを具体的に教えてください。
- 中学に上がり、周りの友人たちが髪形をおしゃれに整え始めたのをきっかけに、私もワックスの存在を知り、ぼさぼさ頭を克服することができました。
- 劣等感を払拭するのに役立った本(書籍名)や周囲のアドバイス(言われた内容)などがあれば教えてください。
- 友人に、整髪剤(ワックスやクリームなど)の使用を勧められたおかげで、癖っ毛は治りませんが髪形に関しては劣等感も減りました。
- 今となっては当時の劣等感をどのように考えていますか?
- どしようもないことなんだと、諦めていたためにそれを解決する手段も探そうとしなかったことがいけなかったんだなと思っています。自業自得です。
- 当時の自分に言葉をかけられるとしたら、どのような言葉をかけたいですか?
- 最初から何もかも諦めないで、解決するための手段を探すべきだと教えてあげたいです。
Iさん(男性、悩んでいた時期:10代後半)
- かつてどのようなコンプレックスを持っていましたか?
- 髪が癖毛でストレートの髪に憧れていたので鏡で自分の髪を見るのが嫌でした。
- その劣等感によって、実生活でどのような影響が出たか教えてください。
- 髪が少しでもストレートになるように常に触っていました。
- どのようにして、その劣等感を克服しましたか? 考え方をどう変えたか、どうやって気持ちを整理したかなどを具体的に教えてください。
- 美容院を変えたときに担当の美容師さんから、癖毛も個性だからそれをいかした髪型にすればいいと言われた事に納得してコンプレックスの意識が薄れました。
- 今となっては当時の劣等感をどのように考えていますか?
- 自分で自分を苦しめていたマイナス思考です。
- 当時の自分に言葉をかけられるとしたら、どのような言葉をかけたいですか?
- 周りは自分のコンプレックスなんて気にしていないので、自分に自信を持って欲しいです。
Jさん(男性、悩んでいた時期:15歳ごろ)
- かつてどのようなコンプレックスを持っていましたか?
- 頭髪が硬く、サラサラヘアになりたくて悩んでいました。
- 劣等感を払拭するのに役立った本(書籍名)や周囲のアドバイス(言われた内容)などがあれば教えてください。
- 女性用シャンプーを使用すると、1週間ほどで髪がサラサラになりました。
- 今となっては当時の劣等感をどのように考えていますか?
- いろいろなシャンプーを試しましたが、安価なものでも女性用であればサラサラになるとは、、、と思っています。
- 当時の自分に言葉をかけられるとしたら、どのような言葉をかけたいですか?
- シャンプーは値段じゃない、男性用か女性用か、だよ。
Kさん(女性、悩んでいた時期:20代前半)
- かつてどのようなコンプレックスを持っていましたか?
- 私は生まれた時からくせ毛で悩まされていました。くせ毛もたくさん種類がありますが私はくっきりくせが出やすく髪の量もそこまでないのですがくせ毛があることで量が多く感じていました。その為クセを抑えたくて縮毛矯正してもぺったーんとなってしまいますし、髪をすいても元々量が多いわけではないので逆にくせが出やすくなり余計に広がってしまうという悩みがありました。
- その劣等感によって、実生活でどのような影響が出たか教えてください。
- 髪を下せない。ヘアアイロンは欠かせず、学校でプールがあった時もアイロンを持って行ってたほど。
- どのようにして、その劣等感を克服しましたか? 考え方をどう変えたか、どうやって気持ちを整理したかなどを具体的に教えてください。
- このような悩みの方がいないかネットで検索し自分でできる限り、美容室のブログをみてくせを生かせる技術を得意とするサロンを探していきました。
良い美容師さんと出会えたおかげで、ショートヘアをキープしなければいけませんが
今までの悩みがなくなりました
- 劣等感を払拭するのに役立った本(書籍名)や周囲のアドバイス(言われた内容)などがあれば教えてください。
- このような悩みの中がいないかネットで見たときに、「ずっと自分にコンプレックスをもって悩んでいるより少しでも努力していい道を見つけましょう」という記載をみて勇気づけられました
- 今となっては当時の劣等感をどのように考えていますか?
- 当時は気になって夜も寝られないくらい悩んでいましたが、おかげでよい美容師さんとも出会えたので
よい思い出です。
- 当時の自分に言葉をかけられるとしたら、どのような言葉をかけたいですか?
- あきらめないで。絶対悩みはいつか解決する。
まとめ:くせ毛のコンプレックスを克服するには
最後に、くせ毛のコンプレックス克服の体験談を踏まえ、「くせ毛を克服する方法」と「くせ毛をコンプレックスではなくポジティブな強みだと考えられる方法」をまとめます。
[box01 title=”くせ毛を克服する方法・コツ”]- 縮毛矯正をかける
- 自分の髪質に合うシャンプーを探す
- 女性の場合、髪を長くして一つに結ぶ
- くせ毛も自分の個性だと考え、くせ毛の髪質を活かした髪型でおしゃれをする(ワックスやクリームなどの整髪剤を活用)。また、そういった相談のできる美容師を探す
- ×××
- ×××
以上がくせ毛の劣等感克服の体験談と方法論になります。
心の整理には時間がかかるかもしれませんが、少しでもお役に立てればうれしいです。