体質

「赤面症がコンプレックス…」どうやって克服した?経験者に聞いてみた

  • 人前で発表するときなど、緊張すると顔が真っ赤になってしまって恥ずかしい
  • 異性と話すときに顔が赤くなってしまう

赤面症に関する劣等感を持っていて、日々つらい思いを抱きながら生活している人がいます。
一方で、かつて同じようなコンプレックスを持っていたが、それを完全に克服した人も存在します。

今回、クラウドソーシングサービスを活用して劣等感の克服体験談を1000件集めました。そのなかで、赤面症に関する劣等感を克服したという体験談も多くありました。
ここではそれらを紹介していきます。

【注意】もし症状が深刻な場合は、医療機関へ相談し、医師の指示を優先してください。

コンプレックスの原因と克服法概要

まず大前提として、こういったコンプレックスは、特定の物差し(価値観)で他人と比較することで自己肯定感が低下することが原因にあります。

  • 今回の場合、人前に立ったときに他人と顔の色を比べると真っ赤である。
  • そしてそれは周囲と比べたとき、「緊張で顔が赤くなることは恥ずかしい」という価値観において劣っている。

ではどのようにしてこういった劣等感・コンプレックスを克服できるでしょうか。

コンプレックスを克服する2つのアプローチ

コンプレックスを克服する一つ目のアプローチは、誰でも思いつくもので、

  • そのコンプレックス自体を努力やお金などの行動で解決するアプローチ

です。
たとえば今回の場合、赤面症という劣等感に対して人前での注目に慣れるというアプローチです。もちろん、この方法のゴール地点は「赤面症ではなくなること」です。

本ページの体験談では、実際に赤面症を克服した人の具体的な方法も知ることができます。

そしてもう一つのアプローチが、

  • コンプレックスの元となっているネガティブな物差し(価値観)を、別のポジティブな物差し(価値観)に置き換えるというものです。

今回の場合、あくまで一例ですが以下のような思考プロセスを行なうことになります。

「赤面症という劣等感を持っている」
 ↓
「これは、『緊張で顔が赤くなることは恥ずかしい』という価値観が元になっているからである」
 ↓
「しかし、別の価値観では、むしろこれは長所なのではないだろうか?」
「たとえば、緊張して顔が赤くなる人は可愛いし、人と親しくなる口実にも使えるという考え方をすると、むしろこれは他人にはない、自分にとっての強みになるのではないか」

このアプローチのゴール地点は「赤面症である自分を肯定的に受け入れる」ということになります。

このような考え方や世界観の転換は「リフレーミング」と呼ばれ、カウンセリングの場でも活用されています。
そもそもこういった価値観・物差しに明確な正解など存在しないのです。それならば、自分のことを好きになれる価値観を選択・採用したほうが精神的にも良いはずなのです。

実際にGoogleで「赤面症」と検索すると、ページ下部の関連キーワードに「赤面症 なりたい」「赤面症 かわいい」というようなキーワードが表示されます。

赤面症の当事者は人目を気にして苦しんでいるにもかかわらず、周囲の人はそれほど赤面症に対してネガティブな印象は持っておらず、むしろチャーミングポイントとして見なしているのです。

「こっちの苦労も知らないで…」と感じるかもしれませんが、「顔が赤くなる→恥ずかしい」という価値観は捨ててしまったほうがいいかもしれません。

次の項目では早速、実際の「赤面症」コンプレックスの克服体験談を紹介していきますが、やはり克服のアプローチは上で説明したものが多くあります。

体験談においては「行動による克服」は赤色マーカー「価値観などの転換による克服」は青色マーカーを引きました。また、それぞれのテクニック・方法は太字で強調しました。

赤面症のコンプレックス克服体験談

Aさん(男性、悩んでいた時期:13歳~23歳ごろまで)

かつてどのようなコンプレックスを持っていましたか?
赤面症のコンプレックスがありました。人前やクラスで発表などをするときなど顔が真っ赤になり他人からツッコまれることを恐れていました。
その劣等感によって、実生活でどのような影響が出たか教えてください。
人と話すことが億劫となっていました。そして特に女性を目の前にすると、より話しづらくなってしまっていたことです。
どのようにして、その劣等感を克服しましたか? 考え方をどう変えたか、どうやって気持ちを整理したかなどを具体的に教えてください。
物事をプラスに捉えるようにしました。それまでは顔が赤くなることで、誰かからツッコまれるなどと考えてマイナスにマイナスに考えるようになっていました。方向性が内向きでしたが、プラスに考えるようにしてからは考え方が外向きになりました。要するに、相手を楽しませることに矢印を向けることで、物事の見方を変えることができて自然と症状がなくなっていきました。
今となっては当時の劣等感をどのように考えていますか?
しょうもないことで悩んでいたと思っています。ですが、この症状があったおかげで物事をプラスに考えるクセがついてくれたので感謝もしています。
当時の自分に言葉をかけられるとしたら、どのような言葉をかけたいですか?
別に赤くなったところで、他人はお前のことなんてさして気にしてないよ。人は他人の恥なんてすぐ忘れてしまうもの。それなら、相手を楽しませることにおもきを置いた方がおもしろいよ。

Bさん(女性、悩んでいた時期:10代~20代)

かつてどのようなコンプレックスを持っていましたか?
自分の存在自体が恥ずかしく、何をするにも赤面してしまっていました。
その劣等感によって、実生活でどのような影響が出たか教えてください。
とにかく人前に出る、それがたかだか横断歩道を渡ることや、提出物を先生の前の席に持っていくこと、レジに並ぶことさえ些細なことでも本当に恥ずかしく、自分の顔が赤くなってしまうことを意識すると更に恥ずかしくなってしまうため、最後の方は仲の良い友人とさえ向かい合って話すことが苦手になって行きました。
どのようにして、その劣等感を克服しましたか? 考え方をどう変えたか、どうやって気持ちを整理したかなどを具体的に教えてください。
心理学の本などを読みあさりましたが、書かれていることを実践してみても上手くいくことは無かったです。私の場合、とにかく時間の経過、様々な経験値だけが克服のきっかけでした。
自分を意識してしまうのが自意識過剰だと分かっていてもそれを簡単には治せなかったのでとにかく少しずつ、自分のペースで人前、表に出る、恥ずかしい思いをめいっぱい経験し、顔が赤くなっても大したデメリットが自分に起きない、他人はそんなに自分に厳しくないということを理解出来て少しづつ普通の感覚に戻りました。
劣等感を払拭するのに役立った本(書籍名)や周囲のアドバイス(言われた内容)などがあれば教えてください。
哲学系の本や、「みんな違ってみんな良い」という言葉。あとは、恥ずかしがり屋の女の子の方が好き、と赤面症を丸ごと受け入れてくれる彼の存在。
今となっては当時の劣等感をどのように考えていますか?
かわいい悩みだし、人はそんなに自分を見ていない、というのは本当だし、とてもくだらないことで時間を無駄にしたかなとも思いますが、でも、今になっては下らないと思うあの思い、経験も自分を作る上で必要な経験だなと尊いものだと思います。
当時の自分に言葉をかけられるとしたら、どのような言葉をかけたいですか?
どんな些細なこと、どんな悩みも、全て必ず未来の自分の力、糧となるから、どんなに傷付いても諦めずその時間をめいっぱい生きてください。絶対に絶対に幸せへのきっかけになれるから、と言ってあげたい。

Cさん(男性、悩んでいた時期:30代)

かつてどのようなコンプレックスを持っていましたか?
学生の頃からとてもあがり症で、人前に出るとすぐに顔が真っ赤になり、高校時代は「茹ダコ」というあだ名を付けられていました。顔が赤くなるだけではなく頭の中が真っ白になって、自分で自分が何を話しているのかわからなくなるほど。
その劣等感によって、実生活でどのような影響が出たか教えてください。
学校の集会で何かを発表するとき、社会人になってから打ち合わせで発言するときに異常に緊張して、話を進めていくうちに徐々に支離滅裂になってしまいました。
どのようにして、その劣等感を克服しましたか? 考え方をどう変えたか、どうやって気持ちを整理したかなどを具体的に教えてください。
友人の数だけは非常に多かったので、彼らが結婚するときには自分から「友人代表の挨拶」を買って出ました。このままではいけない、何とか自分を変えなければ、という危機感があったので披露宴を練習の場としようと考えたのです。
劣等感を払拭するのに役立った本(書籍名)や周囲のアドバイス(言われた内容)などがあれば教えてください。
話の内容は毎回大筋で考えましたが、手元の紙を読むようなことは全くしませんでした。披露宴でのあいさつを5回ほど経験したとき、新婦の親族から「本当にいい挨拶だったよ。今までで一番感動した」と言ってもらえました。その一言で、私のあがり症は完璧に克服できました。
今となっては当時の劣等感をどのように考えていますか?
元々の性格もあるでしょうが、「経験」と「努力」で何とかなるものが多いです。私にはその両方が足りていませんでした。
当時の自分に言葉をかけられるとしたら、どのような言葉をかけたいですか?
積極的に自分のコンプレックスを打ち砕くように努力をしよう。何事も経験!

Dさん(男性、悩んでいた時期:10代後半)

かつてどのようなコンプレックスを持っていましたか?
赤ら顔です。
気温の寒暖差が激しい場所や、緊張した際に頬が真っ赤になってしまいます。
その劣等感によって、実生活でどのような影響が出たか教えてください。
赤ら顔を常に意識してしまうことで、人前に出るのが怖くなってしまいました。
また、自分への自信も失われ、行動全般が消極的になっていきました。
どのようにして、その劣等感を克服しましたか? 考え方をどう変えたか、どうやって気持ちを整理したかなどを具体的に教えてください。
男性ということもあるので抵抗がありましたが、高校卒業~専門学校に通う前のときに、ファンデーションで化粧をするようにしました
コンビニで市販されているものを購入してきて、それを頬にポンポンとするだけで、頬の赤みをだいぶ隠すことができます。
これによって緊張したときや、寒暖差が激しい場所への移動をしても赤みが目立たなくなり、人と話すときも堂々と目を見て話せるようになりました。
今となっては当時の劣等感をどのように考えていますか?
男が化粧をする、というのはとても抵抗がありましたが、赤ら顔の方がコンプレックスとして強かった為、もっと早く行動に移せば良かったと思っています。
もっと良い方法としては美容整形外科で手術することなのでしょうが、当時は学生だった為、お金もありません。
コンビニでさっと購入して出かける前に化粧しておくだけで、赤ら顔を緩和できるので、もっと早く気付けばよかったなと思ってます。
当時の自分に言葉をかけられるとしたら、どのような言葉をかけたいですか?
学生時代は思春期もある為、多感な時期だと思うので、人の目線や小さいことに不安になったりするものです。
でもたった一つの行動で、後の行動に大きく影響することもあるので、まずは試してみる、行動してみるのがとても大事だと教えてあげたいです。

Eさん(男性、悩んでいた時期:10代後半)

かつてどのようなコンプレックスを持っていましたか?
赤面症で、特に女性と会話すると勝手に赤くなっていた。
その劣等感によって、実生活でどのような影響が出たか教えてください。
人前で会話するのが苦痛でした。
どのようにして、その劣等感を克服しましたか? 考え方をどう変えたか、どうやって気持ちを整理したかなどを具体的に教えてください。
社会人になって人前で話す機会が増え、赤面症を意識することがなくなりました。
劣等感を払拭するのに役立った本(書籍名)や周囲のアドバイス(言われた内容)などがあれば教えてください。
周りはそんなにあなたのことを気にしていない
今となっては当時の劣等感をどのように考えていますか?
良い経験でしたが、なんであんなに勝手に恥ずかしがっていたのか不思議です。

Fさん(男性、悩んでいた時期:30代前半)

かつてどのようなコンプレックスを持っていましたか?
人前で話すと顔が赤くなってしまうというコンプレックス
どのようにして、その劣等感を克服しましたか? 考え方をどう変えたか、どうやって気持ちを整理したかなどを具体的に教えてください。
誰も自分のことを注意深く見ていないと考えるように気持ちを整理すればいいと知りそのようにして克服できました。
今となっては当時の劣等感をどのように考えていますか?
若気の至り
当時の自分に言葉をかけられるとしたら、どのような言葉をかけたいですか?
大したことない

Gさん(女性、悩んでいた時期:10代)

かつてどのようなコンプレックスを持っていましたか?
人前でしゃべるとき、顔が赤くなってしまうことに悩んでいました。
その劣等感によって、実生活でどのような影響が出たか教えてください。
学校の授業で、みんなの前で発言することが苦手で、引っ込み思案でした。
どのようにして、その劣等感を克服しましたか? 考え方をどう変えたか、どうやって気持ちを整理したかなどを具体的に教えてください。
同じように悩んでいる人が、多くいることをネットの世界で知りました。そこで、自分だけじゃないということを知れたのが一番良かったように思います。少人数の前から慣らしていくことで、克服できました。
今となっては当時の劣等感をどのように考えていますか?
かわいそうだなあ、と思います。思い出すのがつらい記憶です。
当時の自分に言葉をかけられるとしたら、どのような言葉をかけたいですか?
大丈夫!なおるよ!

Hさん(女性、悩んでいた時期:20代)

かつてどのようなコンプレックスを持っていましたか?
人前で話すのが苦手でみんなの視線が私に注目していると感じると顔が真っ赤になってしまう
その劣等感によって、実生活でどのような影響が出たか教えてください。
人前で話すこと自体ができなくなりました。
どのようにして、その劣等感を克服しましたか? 考え方をどう変えたか、どうやって気持ちを整理したかなどを具体的に教えてください。
パソコンが得意で人に教えることが多くなり、やりがいを感じるようになりパソコンインストラクターの職に就きました。個人的に生徒に教えていくことで自信につながり、大人数の前で指導することも気にならなくなりました。
今となっては当時の劣等感をどのように考えていますか?
人前で話す機会が極端に少なかったため、顔に出てしまっていただけだったんだと思います。
当時の自分に言葉をかけられるとしたら、どのような言葉をかけたいですか?
これから人前で話せる仕事に就いてバンバン話せるようになるよ。大丈夫。

Iさん(女性、悩んでいた時期:25歳前後)

かつてどのようなコンプレックスを持っていましたか?
人前に出ると緊張して、顔が真っ赤になってしまうこと
その劣等感によって、実生活でどのような影響が出たか教えてください。
周りのみんなから、何度も顔の赤さを指摘されてきた。
どのようにして、その劣等感を克服しましたか? 考え方をどう変えたか、どうやって気持ちを整理したかなどを具体的に教えてください。
人前に出ることに慣れるため、休みの日には人が集まるところへ行った。また、顔が赤くなるのは決っして悪いことではないと考えるようにした
劣等感を払拭するのに役立った周囲のアドバイス(言われた内容)などがあれば教えてください。
顔が赤くなるのが可愛くて羨ましいと言われた。
今となっては当時の劣等感をどのように考えていますか?
そんなに悩むことなかったなと思う。
当時の自分に言葉をかけられるとしたら、どのような言葉をかけたいですか?
コンプレックスを気にしすぎないほうがいいよ。

Jさん(女性、悩んでいた時期:15歳~35歳くらい)

かつてどのようなコンプレックスを持っていましたか?
スピーチ自己紹介など人前で話すこと全般が苦手で、すぐ真っ赤になってしまう、震えだす。
その劣等感によって、実生活でどのような影響が出たか教えてください。
4月などの入学、クラス替え、などでの自己紹介などの事を考えると気が重く、時には腹痛などおきていました。
どのようにして、その劣等感を克服しましたか? 考え方をどう変えたか、どうやって気持ちを整理したかなどを具体的に教えてください。
これは30代になってからの克服方法なのですが、
自分のスピーチ、自己紹介などの前置きに
「私はこのようなスピーチや自己紹介がとても苦手なので、とても緊張しています。声も小さくなってしまうので、皆様には申し訳ないと思っているのですが宜しくお願いいたします…。」と宣言してしまっています。
毎回同じことを言うことによって、おまじない効果があるような気がします。
宣言した後は気が楽になり気が利いたことを言えないけどしょうがないと思えます。
今となっては当時の劣等感をどのように考えていますか?
劣等感が強いのは、人から認められたいと思いがとても強かったからだと思っています。
当時の自分に言葉をかけられるとしたら、どのような言葉をかけたいですか?
もう自分はこんなもんだ、そんなに他人は人のことを見てはいないよ、と言いたいです。

まとめ:赤面症のコンプレックスを克服するには

最後に、赤面症克服の体験談を踏まえ、「赤面症を克服する方法」と「赤面症をコンプレックスではなくポジティブな強みだと考えられる方法」をまとめます。

赤面症を克服する方法・コツ
  • 医療機関による治療、または(男性であっても)ファンデーションを使う
  • まずは少人数の前で話す機会を作っていき、人前で話すことに慣れていく
赤面症を劣等感ではなく肯定的に捉える考え方・コツ
  • 周囲の人は、それほど自分のことを見てはいないことに気付く
  • 顔が赤くなってもデメリットが起きないことを、何度も経験することで認識する
  • 性別問わず、赤面症はチャーミングポイントでもあり、周囲からも親しみやすい存在になれる面もあるということに気付く

以上が赤面症の劣等感克服の体験談と方法論になります。
心の整理には時間がかかるかもしれませんが、少しでもお役に立てればうれしいです。